Deer

意：鹿。鯨偶蹄目シカ科に属する哺乳類の総称。
コロナ禍の影響で観光客が激減した奈良公園では、鹿の健康状態が好転しているらしい。観光客に鹿せんべいを過剰に食べさせられることもなく、観光客との接触時間が減ったため十分な休息時間を取ることができる。鹿たちにとっては過ごしやすい環境が出現したのだ。
奈良公園の鹿だけではなく、世界各地でこのような事例がたくさん報告されている。コロナ禍の影響で人類の活動が減少したことによって動物たちは束の間の安息を取り戻している。コロナ禍は、人類の活動が動物に及ぼす影響についてよくよく考え直すチャンスでもある。そもそも新型コロナウイルスやSARS、MARSのような人獣共通感染症増加の遠因は人類と動物の関係の変化にある。人類の活動領域が拡大して自然環境が悪化したことによって動物と人間の関わり方が変化し、その結果新型コロナウイルスのように動物からヒトへうつる人獣共通感染症が飛躍的に増加しているのだ。人類と動物が共生していく道を模索しなければならない。

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